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苦しみの玄義 【夕闇かげくらく】 (公教聖歌 #173)

夕闇かげ暗く ゲッセマニの園にし
血のみ汗著(しる)けく 祈りませる御(み)こえ
死ぬるばかり もだえたもう
ああこれたがためぞ
看(み)よ御衣(みけし)は剥(はが)れ いやしき人の手に
縄目も厳しくぞ 鞭打たれたまえる
みはだやぶれ ちしおながる
ああこれたがためぞ
笞(しもと)数(かず)終れば いばらの冠(かむり)させ
嘲けりつ笑いつ み顔につばきして
あなかしまし ののしるこえ
ああこれたがためぞ
十字架負(おい)まして カルワリオの山路
あえぎ登り給う 行きの進みにつれ
ちからよわみ たおれたもう
ああこれたがためぞ
十字架の上にて 釘打たれ給えど
仇(あだ)の罪ゆるして 父に祈りませり
みよ槍の穂 みわきぞ刺す
みなこれ 我がためぞ

▲ しもと(笞): 刑罰用の木の枝で作ったむち、または杖。
◆ 4分の3拍子: 三拍目から始まります。

ゆ[う]やみ [か]げ く[ら]く ゲッ[セ]マニ[の] その[に]し
ち[の] みあ[せ] しる[け]く い[の]りま[せ]る [み]こえ
し[ぬ]るば[か]り も[だ]えた[も]う
[あ]あこ[れ] たー[が]ため[ぞ]
み[よ] みけ[し]は は[が]れ い[や]しき [ひ]との[て]に
な[わ]めも [き]びし[く]ぞ む[ち]うた[れ]たま[え]る
み[は]だ や[ぶ]れ ち[し]お な[が]る

[あ]あこ[れ] たー[が]ため[ぞ]
し[も]と か[ず] おわ[れ]ば い[ば]らの [か]むり [さ]せ
あ[ざ]けり[つ] わら[い]つ み[か]おに [つ]ばき[し]て
あ[な]かし[ま]し の[の]しる[こ]え
[あ]あこ[れ] たー[が]ため[ぞ]
じゅ[う]じか [お]いま[し]て カ[ル]ワリ[オ]の や[ま]じ
あ[え]ぎ の[ぼ]りた[も]う ゆ[き]の す[す]みに[つ]れ
ち[か]ら よ[わ]み た[お]れた[も]う
[あ]あこ[れ] たー[が]ため[ぞ]
じゅ[う]じか[の] うえ[に]て く[ぎ] うた[れ]たま[え]ど
あ[だ]の つ[み] ゆる[し]て ち[ち]に い[の]りま[せ]り
み[よ] やり[の]ほ み[わ]きぞ [さ]す
[み]なこ[れ] わー[が]ため[ぞ]