* | (をりかへし) ひさかたの 雲井(くもい)を遙(はる)か みあるじと 終(つい)の住家(すみか)や 共にせまほし |
1 | あさに日(け)に 思い絶(たえ)せぬ あまつくに 昇れる君の あと懐かしみ |
* | ひさかたの 雲井(くもい)を遙(はる)か みあるじと 終(つい)の住家(すみか)や 共にせまほし |
2 | 主のいます 御國(みくに)戀(こい)しけ うき世をば 過難(すぎがて)にする 我ならなくに |
* | ひさかたの 雲井(くもい)を遙(はる)か みあるじと 終(つい)の住家(すみか)や 共にせまほし |
3 | おやたちも 妹背(いもせ)友どち とことわに 變(かわ)らで住(すま)ん みくに偲ばゆ |
* | ひさかたの 雲井(くもい)を遙(はる)か みあるじと 終(つい)の住家(すみか)や 共にせまほし |
▲ ひさかたの(久方の): 天、雨、月、雲、空、光などにかかる枕詞。 ▲ くもゐ(雲井・雲居): 雲、雲のある遠くの空、遠く離れた所。 ▲ せまほし(為まほし): 〜したい、〜したいと思う。 ▲ すぎがてに(過難に): 通りすぎようとして 通りすぎることができそうにないさま。 ▲ いもせ(妹背): 「いも(=妻」)と「せ(=夫)」で夫婦。 男女、兄と妹、姉と弟。 ▲ どち: 仲間。互いに仲間、同類であることを示す語。 ◆ 4分の4拍子: 4拍目から始まります。 |
* | (をりかへし) ひ[さ]かたー[の] く[も]いーをー はー[る]か みー[あ]るー[じ]ーと つい[の] すみーかー[やー] とも[に] せまーほー[し] |
1 | あ[さー]に けー[に] おも[い] たえせー[ぬ] あ[まー]つ[くー]に のぼ[れ]る きみー[の] あとー [なー]つーかしー[み] |
* | ひ[さ]かたー[の] く[も]いーをー はー[る]か みー[あ]るー[じ]ーと つい[の] すみーかー[やー] とも[に] せまーほー[し] |
2 | しゅ[のー] い[まー]す みく[に] こいしー[け] う[きー]よ[をー]ば すぎ[が]てに すー[る] われー[なー]らー なくー[に] |
* | ひ[さ]かたー[の] く[も]いーをー はー[る]か みー[あ]るー[じ]ーと つい[の] すみーかー[やー] とも[に] せまーほー[し] |
3 | お[やー]た[ちー]も いも[せ] ともどー[ち] と[こー]と[わー]に かわ[ら]で すまー[ん] みくー[にー] しーのばー[ゆ] |
* | ひ[さ]かたー[の] く[も]いーをー はー[る]か みー[あ]るー[じ]ーと つい[の] すみーかー[やー] とも[に] せまーほー[し] |