聖父(ちち)と聖子(こ)と聖霊との御名によりて。アーメン。
三つのペルソナにましますいとも尊き唯一の天主、▲今 主のここにいますことを信じ、謹み敬いて礼拝し、主の無上なる御霊威(ごれいい)に対して、尽すべき尊敬を献げ奉る。
主の今までわれに賜いしもろもろの御恵み(おんめぐみ)を感謝し奉る。▲わが生きながらえて今日(こんにち)にいたれるは、ひとえに主の賜物なれば、この日もまた主に仕え、わがすべての思い、言葉、行い、苦楽を主に献げ奉る。願わくは、何事も主を愛する精神をもつてなさしめ、一(いつ)に主の御栄え(みさかえ)とならしむるよう、聖寵(せいちょう)を垂れ給え。
崇(あが)むべきイエズス、▲主はわれらの達せんと努むべき、完徳の鑑(かが)みにましませば、われひたすら主にならい、柔和、けんそん、貞操、熱心、堪忍、慈しみなどを体(たい)し、ことに今までしばしば犯したる罪を、今日(こんにち)再び犯さざらんことを努め、これを改むるに力を尽さんと決心し奉る。
主はわが弱きを知り給う。聖寵(せいちょう)によらざれば何事(なにごと)もかなわざるが故に、必要に応じてこれを施し給え。▲主の戒め給うすべての悪を避け、命じ給う善を行い、御摂理(おんせつり)によりて、われに与え給う数々の苦しみを甘んじて堪え忍ぶ力を授け給え。
天にましますわれらの父よ、願わくは御名の尊まれんことを、御国の来らんことを、御旨(みむね)の天に行わるる如く地にも行われんことを。▲われらの日用の糧を、今日(こんにち)われらに与え給え。われらが人に赦す如く、われらの罪を赦し給え。われらを試みに引き給わざれ、われらを悪より救い給え。アーメン。
てんにまします われらの ちちよ、ねがわくは みなの とうとまれんことを、みくにの きたらんことを、みむねの てんにおこなわるるごとく ちにも おこなわれんことを。▲われらの にちようの かてを、こんにち われらに あたえたまえ。われらが ひとに ゆるすごとく、われらの つみを ゆるしたまえ。われらを こころみに ひきたまわざれ、われらを あくより すくいたまえ。アーメン。
めでたし、聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします。御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。▲天主の御母聖マリア、罪人なるわれらのために、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。
めでたし、せいちょう みちみてる マリア、しゅ おんみとともに まします。おんみは おんなのうちにて しゅくせられ、ごたいないの おんこ イエズスも しゅくせられたもう。▲てんしゅの おんはは せいマリア、つみびとなる われらのために、いまも りんじゅうのときも いのりたまえ。アーメン。
願わくは、聖父と聖子と聖霊とに栄えあらんことを。▲始めにありし如く、今もいつも世々にいたるまで。アーメン。
ねがわくは、ちちと こと せいれいとに さかえ あらんことを。▲はじめに ありしごとく、いまも いつも よよに いたるまで。アーメン。
われは、天地の創造主、全能の父なる天主を信じ、またその御独り子、われらの主イエズス・キリスト、すなわち聖霊によりて宿り、童貞マリアより生まれ、ポンシオ・ピラトの管下にて苦しみを受け、十字架に付けられ、死して葬られ、古聖所に降りて三日目に死者のうちよりよみがえり、天に昇りて全能の父なる天主の右に坐し、かしこより生ける人と死せる人とを裁かんために来り給う主を信じ奉る。▲われは聖霊、聖なる公教会、諸聖人の通功、罪の赦し、肉身のよみがえり、終りなき命を信じ奉る。アーメン。
われは、てんちの そうぞうしゅ、ぜんのうの ちちなるてんしゅを しんじ、また そのおんひとりご、われらの しゅイエズス・キリスト、すなわち せいれいによりて やどり、どうていマリアより うまれ、ポンシオ・ピラトの かんかにて くるしみをうけ、じゅうじかに つけられ、しして ほうむられ、こせいしょに くだりて みっかめに ししゃのうちより よみがえり、てんに のぼりて ぜんのうの ちちなるてんしゅの みぎに ざし、かしこより いけるひとと しせるひととを さばかんために きたりたもう しゅを しんじたてまつる。▲われは せいれい、せいなる こうきょうかい、しょせいじんの つうこう、つみのゆるし、にくしんの よみがえり、おわりなきいのちを しんじたてまつる。アーメン。
真理の源なる天主、▲主は誤りなき御者(おんもの)にましますが故に、われは主が公教会に垂れて、われらに諭し給える教えを、ことごとく信じ奉る。
恵みの源なる天主、▲主は約束を違(たが)えざる御者(おんもの)にましますが故に、救世主(きゅうせいしゅ)イエズス・キリストの御功徳(おんくどく)によりて、その御約束(おんやくそく)の如く、われに終わりなき命と、これを得(う)べき聖寵(せいちょう)とを、必ず与え給わんことを望み奉る。
愛の源なる天主、▲主は限りなく愛すべき御者(おんもの)にましますが故に、われ、心を尽し力を尽して、深く主を愛し奉る。また主を愛するがために、人をもわが身の如く愛せんことを努め奉る。
天主の御母(おんはは)にましまして、またわが母なる童貞聖マリア、われ御手(みて)によりすがりて御保護(ごほご)を願い、ひとえに御(おん)あわれみを請い奉る。▲慈しみ深き御母。わが危うき時には助けとなり、苦しむ時には慰めとなり、今日、毎日、ことに臨終の時、天主なる御子(おんこ)の御前(みまえ)にて、わがために代祷者(だいとうしゃ)となり給え。
忠実にして、親愛なるわが守護の天使、▲われを照らし、主の御(おん)おきてに反(そむ)かざるようわが歩みを導き給え。
わが霊名の聖人、▲地においては、御身(おんみ)にならいて天主を愛し、天においては、共に終りなく天主を讃美するを得んために、われを守り、かつわがために祈り給え。
第一 | われはなんじの主なり。われを唯一の天主として礼拝すべし。 |
第二 | なんじ、天主の名をみだりに呼ぶなかれ。 |
第三 | なんじ、安息日を聖とすべきことをおぼゆべし。 |
第四 | なんじ、父母(ちちはは)を敬うべし。 |
第五 | なんじ、殺すなかれ。 |
第六 | なんじ、かんいん(姦淫)するなかれ。 |
第七 | なんじ、盗むなかれ。 |
第八 | なんじ、偽証するなかれ。 |
第九 | なんじ、人のつまを恋(こ)うるなかれ。 |
第十 | なんじ、人の持ち物をみだりに望むなかれ。 |
第一 | 主日と守るべき祝日とを聖とし、ミサ聖祭に与るべし。 |
第二 | 少なくとも年に一度は必ず告白すべし。 |
第三 | 少なくとも年に一度は御復活のころに聖体を受くべし。 |
第四 | 定められた期日には大斎(だいさい)を守るべし。 |
第五 | 金曜日およびその他定められたる期日には小斎(しょうさい)を守るべし。 |
第六 | 各々(おのおの)の分に応じて教会維持費を負担すべし。 |
主あわれみ給え。▲キリストあわれみ給え。
主あわれみ給え。
キリストわれらの祈りを聴き給え。 ▲イエズスわれらの祈りを聴き容れ給え。
天主なる御父 | われらをあわれみ給え。 |
天主にして世のあがない主なる御子 | われらをあわれみ給え。 |
天主なる聖霊 | われらをあわれみ給え。 |
唯一の天主なる聖三位 | われらをあわれみ給え。 |
生ける天主の御子なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
御父の輝きなるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
永遠の光明なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
栄えの王なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
正義の太陽なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
童貞マリアの御子なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
愛すべきイエズス | われらをあわれみ給え。 |
感ずべきイエズス | われらをあわれみ給え。 |
来世の父なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
御計画の使者なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
いとも力あるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
いとも堅忍なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
いとも従順なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
心の柔和けんそんなるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
操をよみするイエズス | われらをあわれみ給え。 |
われらを愛するイエズス | われらをあわれみ給え。 |
平和の天主なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
命の源なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
善徳の鑑(かがみ)なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
霊魂を深く愛し給うイエズス | われらをあわれみ給え。 |
われらの天主なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
われらの依り頼み奉るイエズス | われらをあわれみ給え。 |
貧しきモ者の父なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
信者の宝なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
善き牧者なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
まことの光なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
永遠の知なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
限りなく仁慈なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
われらの道と命なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
天使の喜びなるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
太祖の王なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
使徒の師なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
福音史家の師なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
殉教者の力なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
証聖者(しょうせいしゃ)の光明なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
童貞者の清浄(しょうじょう)の源なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
諸聖人の冠なるイエズス | われらをあわれみ給え。 |
御あわれみを垂れて | イエズスわれらを赦し給え。 |
御あわれみを垂れて | イエズスわれらの祈りを聴き容れ給え。 |
すべての悪より | イエズスわれらを救い給え。 |
すべての罪より | イエズスわれらを救い給え。 |
御怒りより | イエズスわれらを救い給え。 |
悪魔のわなより | イエズスわれらを救い給え。 |
じゃいんの心より | イエズスわれらを救い給え。 |
終りなき死より | イエズスわれらを救い給え。 |
御勧めをないがしろにする心より | イエズスわれらを救い給え。 |
聖なる御託身の玄義によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御誕生によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御幼年によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
いとも神聖なる御生活によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御労働によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御苦しみと御受難とによりて | イエズスわれらを救い給え。 |
主の十字架と遺棄とによりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御死苦(ごしく)によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御死去と御葬(おんほうむ)りとによりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御復活によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御昇天によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
聖体の御制定によりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御喜びによりて | イエズスわれらを救い給え。 |
御栄えによりて | イエズスわれらを救い給え。 |
世の罪を除き給う天主の小羊 | イエズスわれらを赦し給え。 |
世の罪を除き給う天主の小羊 | イエズスわれらの祈りを聴き容れ給え。 |
世の罪を除き給う天主の小羊 | イエズスわれらをあわれみ給え。 |
イエズスわれらの祈りを聴き給え。 | イエズスわれらの祈りを聴き容れ給え。 |
祈願 主イエズス・キリストよ、主は『なんじら求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。たたけよ、さらば開かれん』と宣(のたま)えり。こいねがわくは、われらをして主のいと神聖なる愛に感ぜしめ、専ら心と言葉と行いとをもつて主を愛し、絶えず讃美するを得しめ給え。
主よ、御身は御慈愛(ごじあい)によりて造り給いしわれらを司り給えば、願わくはわれらをして、常に聖名(みな)を敬い愛せしめ給え。とこしえに活き かつしろしめし給う主に願い奉る。アーメン