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イエズスの聖心に人類を献げ奉る祈

(王たるキリストの大祝日に唱える祈り)

The Baptism of Christ, Musei Vaticani e Cappella Sistina / Pietro Perugino (c. 1450-1524) and Bernardino Pinturicchio (1454-1513)


人類のあがない主(ぬし)にましますいとも甘美なるイエズスよ、
うやうやしく主(しゅ)の祭壇のもとにひれ伏し奉る
われらを顧(かえり)み給え。
▲われらは主(しゅ)のものなり。また主のものたらんと欲す。
されどもなお固く主と一致するを得んため、いまおのおの進んで、
至聖(しせい)なる聖心(みこころ)に身を献げ奉る。
人々のうちにはいまだ主(しゅ)を知られざるもの多く、
また主の御戒(おんいまし)めを軽んじて主を棄て奉りしもの多し。
いとも慈悲(じひ)深(ふか)きイエズスよ、
これらの者を皆あわれみ給いて、ことごとく主の聖心に引き寄せ給え。
主よ、こいねがわくは、かつて主を遠ざかりしことなき信者に
王たるのみならず、主を離れ奉りたる者にも王たり給え。
かれらをして困苦(こんく)と飢餓(きが)とに
滅ぶるを免れしめんために、早く父の家に帰らしめ給え。
異説に迷わされし者、あるいは不和のために
主を離れし者にも王たり給え。
かれらをして、真理の港と信仰の一致とに帰らしめ、
やがて一人の牧者(ぼくしゃ)、一つの群(むれ)となるを得しめ給え。

 主よ、主の公教会(こうきょうかい)には
無事と安全なる自由とを賜い、万民には秩序ある平安を賜いて、
地の両極の間(あいだ)に、一つの声のなり渡るを得しめ給え。
すなわちわれらに救(たす)かりを与え給う天主なる聖心の讃美せられ、
世々に栄えと尊崇(そんすう)とあらせ給えかし。アーメン。





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