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日常の祈


■ p.14 起床時の祈

十字架 聖父と聖子と聖霊との御名によりて。アーメン。
(ちちと こと せいれいとの みなに よりて。アーメン。)

朝まだきにわが心
主をあこがれてめざむ。(詩六十二)

イエズス・キリスト、祝せられさせ給え。

イエズス、マリア、ヨゼフ、この日と一生とを御手(みて)にゆだね奉る。

十字架 聖父と聖子と聖霊との御名によりて。アーメン。


公教会祈祷文


■ p.15 朝の祈

十字架 聖父と聖子と聖霊との御名によりて。アーメン。

天主の御前(みまえ)に出でて恭(うやうや)しく礼拝せん

 三つのペルソナにましますいとも尊(とうと)き唯一の天主、▲今(いま)主のここにいますことを信じ、謹み敬いて礼拝し、主の無上なる御霊威(ごれいい)に対して、尽すべき尊敬を献げ奉る。

御恵み(おんめぐみ)を感謝しわが身を献げん

 主の今までわれに賜(たま)いしもろもろの御恵み(おんめぐみ)を感謝し奉る。▲わが生きながらえて今日(こんにち)にいたれるは、ひとえに主の賜物(たまもの)なればこの日もまた主に仕え、わがすべての思い、言葉、行い、苦楽(くらく)を主に献げ奉る。願わくは、何事(なにごと)も主を愛する精神をもつてなさしめ、一(いつ)に主の御栄え(みさかえ)とならしむるよう、聖寵(せいちょう)を垂(た)れ給え。

 注意 その日の祈り、善業によつて得られる贖宥を、ことごとく受ける決心を新たにする。

罪を避け徳を修むる志し(こころざし)を立てん

 崇(あが)むべきイエズス、▲主はわれらの達せんと務むべき、完徳(かんとく)の鑑み(かがみ)にましませば、われひたすら主にならい、柔和、けんそん、貞操(ていそう)、熱心、堪忍(かんにん)、慈しみなどを体(たい)し、ことに今までしばしば犯したる罪を、今日(こんにち)再び犯さざらんことを努め、これを改(あらた)むるに力を尽さんと決心し奉る。

必要なる御恵み(おんめぐみ)を天主に願わん

 主はわが弱きを知り給(たも)う。聖寵(せいちょう)によらざれば何事(なにごと)もかなわざるが故に、必要に応じてこれを施し給え。▲主の戒め給(たも)うすべての悪を避け、命じ給(たも)う善を行い、御摂理(おんせつり)によりて、われに与え給(たも)う数々の苦しみを甘んじて堪(た)え忍(しの)ぶ力を授け給(たま)え。

 主祷文(一頁)
 天使祝詞(二頁)
 栄唱(二頁)
 使徒信経(三頁)
 信徳唱(四頁)
 望徳唱(四頁)
 愛徳唱(五頁)

聖母、守護の天使、保護の聖人に代祷を請わん

 天主の御母(おんはは)にましまして、またわが母なる童貞(どうてい)聖マリア、われ御手(みて)によりすがりて御保護(ごほご)を願い、ひとえに御(おん)あわれみを請い奉る。▲慈しみ深き御母。わが危うき時には助けとなり、苦しむ時には慰めとなり、今日(こんにち)、毎日、ことに臨終の時、天主なる御子(おんこ)の御前(みまえ)にて、わがために代祷者(だいとうしゃ)となり給え。

 忠実にして、親愛なるわが守護の天使、▲われを照らし、主の御(おん)おきてに反(そむ)かざるようわが歩みを導き給え。

 わが霊名(れいめい)の聖人、▲地においては、御身(おんみ)にならいて天主を愛し、天においては、共に終りなく天主を讃美するを得んために、われを守り、かつわがために祈り給え。

 天主の十戒(八頁)
 公教会の六つのおきて(九頁)
 イエズスの聖名の連祷(一三九頁)



公教会祈祷文


■ p.20 始業の祈

 聖霊来(きた)り給(たま)え、信者の心に充(み)ち給え。▲主の愛熱(あいねつ)の火をわれらに燃えしめ給え。

 主よ、聖霊を遣(つか)わし給え、しかしてよろずの物は造られん。▲地の面(おもて)は新たにならん。

 祈願 聖霊の光りをもつて信者の心を照らし給いし天主、同じく聖霊をもつてわれらに正しきことを悟らしめ、その御(おん)慰めによりて常に喜ぶを得しめ給え。われらの主キリストによりて、願い奉る。▲アーメン。

 原罪なくして宿り給いし聖マリア、▲御身(おんみ)に依(よ)り頼み奉るわれらのために祈り給え。


公教会祈祷文


■ p.21 終業の祈

 天主の聖母の御(ご)保護によりすがり奉る。▲いと尊く祝せられ給(たも)う童貞、必要なる時に呼ばわるを軽んじ給(たま)わず、かえつてすべての危うきより、常にわれらを救い給え。アーメン。


公教会祈祷文


■ p.21 食前の祈

 主、願わくはわれらを祝し、また主の御(おん)恵みによりてわれらの食(しょく)せんとするこの賜物(たまもの)を祝し給え。われらの主キリストによりて願い奉る。▲アーメン。

十字架 聖父と聖子と聖霊との御名によりて。アーメン。


■ p.22 食後の祈

 とこしえにしろしめし給(たも)う全能の天主、数々の御(おん)恵みを感謝し奉る。▲アーメン。

 願わくは死せる信者の霊魂、天主の御(おん)あわれみによりて安らかに憩わんことを。▲アーメン。


公教会祈祷文


■ p.23 夕の祈

十字架 聖父と聖子と聖霊との御名によりて。アーメン。

天主の御前(みまえ)に出でて恭しく礼拝せん

 ああ天主、主の無上なる御霊威(ごれいい)に対し、へりくだりの心をもつて謹みて礼拝し奉る。▲主は極めてまことなる御者(おんもの)にましませば、われ深く主を信じ奉る。いたつて仁慈(じんじ)なる御者にましませば、われ厚く主を頼み奉る。限りなく愛すべき御者にましませば、われ心を尽して主を愛し奉る。また主を愛するがために、人をも我が身の如く愛せんことを努め奉る。

御(おん)恵みを感謝せん

 天主のわれに賜(たま)いし御(おん)恵みをいかにして報い奉(たてまつ)らんや。主は永遠(えいえん)よりわれを愛し、無(む)よりわれを造り出(いだ)し、御子(おんこ)の御血(おんち)をもつてわれをあがない、日々に数々の御恵みを下(くだ)し給(たも)う。▲願わくはもろもろの天使、聖人、われと共に、かく卑しきわれを恵み給うあわれみ深き天主を讃美せんことを。

罪を弁(わきま)え知る聖寵(せいちょう)を天主に願わん

 永遠(えいえん)の光の源にまします聖霊、わが心の暗(やみ)を照らし、今日(こんにち)犯したる罪とその汚(けが)れとを弁(わきま)え知りて、主のこれをきらい給う如くわれもきらい、かつ何事よりも罪を犯すことを、いたく恐るるを得しめ給え。

今日犯したる罪を吟味(ぎんみ)せん

 天主に対し。祈りを怠りもしくはゆるがせにし、あるいは祈りの時に知りつつ心を散らし、聖寵の勧めに背き、聖堂において不敬をなし、故(ゆえ)なく他人をはばかりて信仰の勤めを怠り、天主の御摂理(ごせつり)をつぶやき、依り頼む心を失いて天主に委(まか)せざるなどのことなかりしや。

 他人に対し。偽り、邪推、あなどり、憎(にく)み、恨み、ねたみ、あだがえし、怒り、けんか、口論、辱め、そしり、ざんげん、あざけりなどをなし、人の財産を損い、名誉を害し、悪しき例(ため)しとなりて人をつまずかせ、敬うべき人を敬わず、正しき命令に従わず、愛徳にもとり、忠実、信義を尽さざるなどの事なかりしや。

 おのれに対し。高慢心(こうまんしん)を起し、虚栄心にかられ、偽善を行い、思い、望み、言葉、行いなどをもつて清浄を損い、柔和を失い、怠惰に流れて空しく時を費やし、職務を怠り、飲食の度を過(すご)すなどのことなかりしや。

 痛悔の祈(五頁)
 告白の祈(六頁)
 主祷文(一頁)
 天使祝詞(二頁)
 使徒信経(三頁)
 栄唱(二頁)

御保護(ごほご)に身を委ねん

 主よ、われさらによく主に仕えんために、今しばらく寝(やす)みてわが力を補わんと欲す。▲願わくは、わが寝(やす)むを祝し給え。またわが依り頼み奉る聖母、守護の天使、保護の聖人、わがために祈り、今夜、終生、ことに臨終の時にわれを護り(まもり)給え。アーメン。

生ける人と死せる人とのために祈らん

 主願わくはわが親族、恩人、友人、またわれに害を加えんとする者にも御恵み(おんめぐみ)を垂れ給え。▲なおわれらの霊魂を司どる人々と、肉身を司どる人々とを助け給え。貧しき者、禍いに遭う者、身寄りなき者、病める者、および死に臨める者をあわれみ給え。主を知らざる者に救霊(きゅうれい)の御恵みを下し、また煉獄(れんごく)に苦しむ霊魂に御あわれみを垂れ、ことにわれらに縁あるものの霊魂に終りなき幸いを与え給え。アーメン。

平安を求むる祈

 主よ、願わくはこの住家(すみか)をみそなわし、あだの謀計(はかりごと)を遠ざけ給え。▲また主の御使い(みつかい)をこの住家に降(くだ)し、われらを安らかに守らしめ、主の御祝福(おんしゅくふく)を常にわれらの上にあらしめ給わんことを、われらの主キリストによりて願い奉る。アーメン。

諸聖人に向う祈

 天国の永福(えいふく)を得たる諸聖人よ、▲われらの主なる御父に祈り、われらに大罪(だいざい)を免れしめ、主の聖心(みこころ)に適うを得しめ給え。

 聖マリアの連祷(一五三頁)



公教会祈祷文


■ p.30 就床時の祈

 イエズス、マリア、ヨゼフ、▲心と霊魂とを御手(みて)に委(まか)せ奉(たてまつ)る。(七年)

 イエズス、マリア、ヨゼフ、▲臨終のもだえの時に、われを助け給え。(七年)

 イエズス、マリア、ヨゼフ、▲御保護(ごほご)のもとに、安らかに息絶ゆるを得しめ給え。(七年)

 守護の天使、保護の聖人、われを照らし、守り、導き給え。アーメン。


公教会祈祷文


■ p.31 聖堂に出入する時の祈

(聖体のまします聖堂においてのみこれを唱う。)

 主イエズス・キリスト、▲主はまことにこの聖ひつのうちにましまし給う。われは天主たり人たる主を礼拝し、讃美し、かつ御身(おんみ)に感謝し奉(たてまつ)る。アーメン。


公教会祈祷文


■ p.31 射祷

(射祷とはその名の示す如く、矢を射るような短いけれど力強い祈りであって、多くは贖宥が付いている。)

 わが天主、わがすべてよ。

 わが天主、われ心の底より主を愛し奉る。

 聖寵(せいちょう)によりてわが霊魂のうちに住み給う至聖(しせい)なる三位一体(さんいいったい)よ われ主を礼拝し奉る。

 わがイエズスよ、あわれみ給え。

 イエズス、マリア、ヨゼフ。

 イエズスよ、わが天主よ、われ万事に超えて御身(おんみ)を愛し奉る。

 いとも甘美(かんび)なるイエズスよ、わが裁き手とならで、わが救い手となり給え。

 至聖なるイエズスの聖心(みこころ)、御国(みくに)の来らんことを。

 至聖なるイエズスの聖心、われらの家庭を護(まも)り給え。

 甘美なるマリアの御心(みこころ)、わが救いとなり給え。

 あわれみの御母(おんはは)、われらのために祈り給え。

 主イエズス、主の司祭をふやし給え。



公教会祈祷文


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